開発事例 新メニューの魚介だし(無化調)で集客に成功。「ラーメン用だしパック」

※この事例は顧客情報への配慮から、一部のディテイルを変更して紹介しています。

イントロダクション

ラーメン店は毎年4,000軒開店して、ほぼ同じ数だけ閉店していると言われています。競争が激しい業界だけに、店主の皆様は非常に研究熱心な方が多いという印象です。ラーメン店が他社と差別化を図り、永続するためには様々な取り組みが必要です。今回は新メニューを開発することにより集客に成功した事例を紹介します。

お悩み ―遠のく客足、相次ぐ競合店の出店…

淘汰が激しいと言われるラーメン業界で、その店は過去5年間ちゃんと利益を出し続けてきました。ところがある時期から客足が減り始めます。要因は2つありました。一つは当時のラーメンブームの追い風を受けて、競合店が近所に複数店オープンしたこと。もう一つは馴染みのお客様に支えられてきた店舗ゆえ、新規客の集客にここ数年まったく配慮していなかったこと。新規客を呼び込むため、新メニューを加えたい。できれば、時流にのった魚介系のスープを使いたい。しかし、店主はそのノウハウを持っていませんでした。そんな折、近隣にさらに競合店が増えるというニュースを聞き、彼の気持ちは焦ってきました。

きっかけ ―ダシ業者と赤い車

とりあえずダシ業者の話を聞いてみようと思いました。調べると名古屋にも多数のダシ業者がいる。その中で規模が大きそうで実績が豊富そうという感覚的な理由で節辰商店に連絡を取りました。小さなころから街中でよく赤い営業車を見かけるから、なんとなく親近感もありました。

解決策 ―ラーメン用無化調だしパック

「だしパック」という商品が良いように感じました。これなら袋を寸胴鍋に入れてグラグラ煮出すだけ。スタッフのスキルに依存せずに味を安定させられそうです。節辰の定番商品「だしパック松」を使用することでも十分だと感じましたが、せっかくなので自店のオリジナルのだしパックを作ることにしました。アゴやエビなど時流に乗った素材を検討の俎上に加えて行きました。

その後 ―地元に愛される店。これかも、ずっと。

新メニューは既存客にも好評でしたし、何より狙い通りに新規客の獲得に成功したことが嬉しかったと店主は語ります。また新メニューをフックにチラシや折り込み広告を打つなど新しい集客手法にもチャレンジできましたし、それが目に止まったのか地元のタウン誌でもお店が紹介されました。競合が増えたにもかかわらず客数は増え、今後の10年も地元に愛される店として継続できる自信がつきました。